中学数学でつまずく子の原因は算数にある?|中学準備に向けたリアルな話

中学に入ってから、特に数学で、
「成績が伸びる子」と「苦労する子」に分かれるのはなぜでしょうか。

多くの方は
「中学数学になって、勉強が急に難しくなるから」
と感じているかもしれません。

ですが、実際には
中学に入った瞬間に差が生まれるわけではありません。

中学数学でつまずく子の多くは、
算数の段階で、習得できていない部分を抱えたまま中学に進んでいる
というケースがほとんどです。


目次

中学数学は、算数の延長線上にある

「急に難しくなる」という誤解

中学数学は、算数とまったく別物になるわけではありません。

イメージとしては、小学校の算数をより深く、より広く使う形で発展していきます。

中学になると x や y といった文字が出てきて、
「急に抽象的になった」と感じることはありますが、考え方の本質は算数と変わりません。

つまり、中学数学でつまずくのは、
内容が突然難しくなったからではなく、
算数の内容で理解できていなかった部分が、はっきり見えるようになっただけ
ということがよくあるのです。


中学数学は、土台の上に積み上がる構造

算数と数学は、分野ごとにきれいにつながっています。

たとえば、

  • 小6「比例・反比例」
     → 中1「比例・反比例(式・グラフ)」
  • 小6「拡大図と縮図」
     → 中3「相似」
  • 小5・6「角柱・円柱」
     → 中1「空間図形」
  • 小4・5「角の性質」
     → 中2「平行線と多角形」
  • 小4〜6「分数・小数の四則演算」
     → 中1〜3「式の計算」

このように、
中学数学は、算数の延長線上にある内容を扱う教科です。

まったく習ったことがない新概念は基本的には出てきません。


中学数学で苦労する原因の多くは、算数の計算にある

算数の計算で苦労すると、数学が嫌になりやすい

中学数学は、
「算数の計算ができること」を前提に進んでいきます。

もし、

  • 分数の四則演算に時間がかかる
  • 通分や約分でよく止まる
  • 小数の計算が不安定

といった状態だと、
中学数学では、本来考えるべきところの一歩手前でつまずいてしまいます。

さらに中学では、

  • 定期テストに向けて多くの問題を解く
  • 短時間で処理する力が求められる

ようになります。

計算に時間がかかると、
一生懸命勉強しているのに解く問題数が進まず、
「時間をかけているのに成果が出ない」
という状態になりがちです。

この状態が続くと、
数学そのものが嫌になってしまい、
結果として周りとの差が広がってしまう、
そんな悪循環に陥ってしまいます。


計算力がある子は、考える余裕が残る

一方で、計算が安定している子は違います。

  • 計算に意識を取られない
  • 条件整理や考え方に頭を使える
  • 難しい問題にも落ち着いて向き合える

つまり、
「考える余裕」が残るのです。

近年「思考力」がよく注目されますが、
その前段階として、計算力がなければ、思考する余裕は生まれません。

計算が安定している子は、
数学を「苦しい教科」ではなく
「考える教科」として捉えられるようになります。

学年平均あたりまでは努力で届くこともありますが、
上位を目指そうとしたとき、計算力の差は大きく影響してきます。


「なんとなくできている」が一番危ない

小学校では通用してしまう学習スタイル

小学校では、いわゆるカラーテストで学力が測られます。

カラーテストで70〜80点くらい取れていると、
「そこそこできているのでは?」
と感じてしまいがちです。

ただ、カラーテストの特に表面は、
100点を取れていてほしい内容でもあります。

100点を取れていないということは、
その単元のどこかに理解があいまいな部分が残っている可能性が高い、
と考えて差し支えありません。

算数の各分野は、
そのまま中学数学へとつながっています。

小学校の段階で穴が残ったまま進むと、
そのまま中学に持ち越されてしまいます。


中学で一気に表面化するズレ

小学校では、
多少のあいまいさがあっても
大きな問題にならないことが多いです。

ですが中学校では、

  • 授業スピードが上がる
  • 演習量が増える
  • 定期テストで結果がはっきり出る

ため、
それまで見えにくかった差が
一気に表に出てきます。

小学校で「なんとなくできていた」と思われていた子が、
中学校では定期テストで平均点を下回る、
ということも決して珍しくありません。


中学で戻ることになる内容を、いつ整えるか

算数に不安があるまま中学に進むと、
結局どこかで算数に戻る必要が出てきます。

ただし、
中学の勉強で手いっぱいの状態で
小学校内容まで戻るのは、
想像以上に大変です。

だからこそ、
小学生のうちに整えておきたいのです。

算数を鍛えなおす上で、難解なひらめきは必要としません。

  • 正しいやり方で
  • その子に合った量を
  • 継続して積み重ねる

これができれば、
中学の定期テストで平均点を取れる土台は十分に作れます。

地頭やセンスの問題ではなく、準備のタイミングと、学習姿勢の問題です。


まとめ|中学準備は「今」だからこそ意味がある

中学で伸びるかどうかは、
中学に入ってから決まるものではありません。

小学校の内容を
中学で使える形まで仕上がっているかどうか、
その差が後から大きく効いてきます。

この考え方をもとに、
TaNeでは小学校高学年向けに
中学準備コースを設けています。

中学内容の先取りではなく、
中学で伸びるための土台づくりです。

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この記事を書いた人

百瀬 浩市のアバター 百瀬 浩市 個別進学塾TaNe 塾長

埼玉県立所沢高校を卒業。現役で東京農工大学工学部に入学。(その他、東京理科大学理学部、明治大学理工学部、芝浦工業大学工学部、東洋大学理工学部にも合格)。大学在学中に大手予備校にて指導経験を積む。
大学卒業後、地元の個別指導塾にて教室長を務めたのち、理系のための大学受験塾SoRaを立ち上げて現在に至る。

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