【所沢の高校生へ】中学ではできたのに高校数学でつまずく理由とは?

中学のときは、数学は得意なほうだった。
定期テストでもそこそこ点は取れていたし、
「数学は嫌いじゃない」と思っていた。
それなのに高校に入ってから、
- 「授業が速すぎる」
- 「問題集をやっても身についた気がしない」
- 「テスト前だけやって、なんとか凌いでいる」
- 「模試になると点が取れない」
そんな状態になっていませんか?
高校生の数学を指導していると、
こういった悩みをよく聞きます。
今回は、所沢の個別進学塾TaNeの塾長が、
高校数学でつまずく本当の理由を解説します。
なぜ分からなくなったのか。
どうすれば立て直せるのか。
まずは「原因」を整理するところから始めましょう。
理由①:高校数学は“量”が別次元
高校数学は、大学受験までやるような内容を加味すると、中学数学の約6倍のボリュームがあります。
数学Ⅰ、A、Ⅱ、B、Ⅲ、Cがそれぞれ、中学数学の分量と同じだと思って頂けると想像がつくと思います。
これらをすべてちゃんとやろうとすると、
理系で難関大学を目指す場合は、
数学だけで約2000時間の学習が必要とも言われています。
2000時間とはどれくらいか。
1日3時間やっても約2年。
毎日6時間やって、やっと1年。
つまり、高校数学は「片手間でどうにかなる量」ではないのです。
よく、
「高校は授業の進みが速い」
と言いますが、速いのではなく、量が多いのです。
中学のように、テスト2週間前から頑張るだけでは、
定期テストの範囲すら理解が追いつかないのは当然なのです。
理由②:高校数学は積み重ねの科目
高校数学は、
小学校算数
↓
中学数学
↓
数ⅠA
↓
数ⅡB
↓
数ⅢC
という積み重ね構造になっています。

たとえば高1で習う数学ⅠA。
一見すると新しい内容に見えますが、
実際には中学数学の延長線上にあります。
高校数学の二次関数は、中学の二次関数の発展。
三角比は、中学の図形の延長。
確率も、中学内容の応用。
中学数学をきちんと理解していた生徒は、
「中学のときにやっていた、アレと同じだよね」
と感じます。
一方で、
- 公式を覚えて乗り切ってきた
- 解き方を丸暗記していた
- 応用問題はパターンで処理していた
という場合、高校数学はまったく別物に見えます。
仮に、数学ⅠAを解法暗記による気合と根性で乗り切れたとしても、
次の数学ⅡBでつまづくのは必至です。
数ⅡBでは数ⅠAが分かっている前提で授業が進むからです。
たとえば、
「図形と方程式が分からない」
と思っていても、実はその原因は
数ⅠAで習う二次方程式の内容でつまづいている、というケースが多くあります。
しかし、学校では二次方程式まで遡って教えてくれるわけではなく、
当然分かっている前提で話が進んでいくので、
「どこが分からないのか分からない」
という状態になって、数学が苦手になっていくのです。
理由③:高校生は想像以上に忙しい
高校生になると、
- 科目数が増える
- 部活が本格化する
- 帰宅時間が遅くなる
- 学校課題が増える
- 友人関係も広がる
想像以上に忙しくなります。
夜8時、9時に帰宅して、
そこからどれだけ数学の演習時間が取れるでしょうか。
その一方で、数学の量は増えています。
やることは増えたのに、
使える時間は減っている。
その結果、
「理解する」より
「課題を終わらせる」
ことが目的になります。
本来なら、
分からなかった問題をもう一度解く
↓
解けるまで繰り返し演習する
↓
テスト前に解けるか確認する
というサイクルが必要です。
しかし実際には、
多くの高校生には時間がないので、
「とりあえず1回やって提出」
で終わってしまうのが実状です。
高校生が勉強の時間をつくるには、
- 時間を有効活用する
- 自己管理をする
という別の能力が必要になります。
ここが中学とのギャップになります。
中学のときはもっと演習をしていて、
万全の状態で定期テストに挑んでいたはずなのに、
高校に入ってからいつしか、
そこまでやれなくなってしまった。
塾で管理されていたから中学生のときはできていたけど、
高校になって自由が与えられたことでできなくなってしまった。
こういった感覚を持っている子は、
勉強以前に、時間の使い方というところで課題を抱えているわけです。
理由④:学校の問題集をメインにしている
高校の定期テスト前、多くの生徒は学校の問題集を使います。
学校で配られているものを使うのは当然ではありますが、使い方には注意が必要です。
学校の問題集は、
- 解説が薄い
- 発想の部分が書かれていない
- 前提知識を当然のように使う
というデメリットがあります。
これらのデメリットに気づかず学習を進めると、
分からない
↓
解説を見る
↓
なぜそうなるか分からない
↓
答えを写す
この流れが常態化してしまい、
「勉強しているのに伸びない」
という状況に陥ってしまうのです。
しかも量が多いため、
わからないまま勉強を進めるのは、
精神的にも消耗します。
「やっているのに結果が出ない」
が、いつしか、
「自分は数学ができない」
という思いに変わっていき、
数学から逃げたくなってしまうわけです。
では、どうすればいいのか?
ここまでを整理すると、高校数学で伸び悩む理由は次の4つです。
- 高校数学は量が別次元
- 高校数学は積み重ねの科目
- 高校生は想像以上に忙しい
- 学校の問題集をメインにしている
これらを踏まえた上で、
自分がどこで崩れているかを特定すること
が大事になります。
そしてもう一つ大事なのは、
大学受験で数学を使うのかどうか。
一般受験で数学が必要なのか。
推薦を考えているのか。
理系なのか、文系なのか。
ゴールによって、今やるべきことは変わってきます。ります。
次の記事では、具体的な勉強戦略の考え方を解説します。
高校数学は、ある程度のところまでは才能の勝負ではありません。
構造を理解し、正しい順番で立て直せば、伸ばすことができます。