高校の数学の定期テストで平均点以上を取る方法

今回は、高校数学の定期テストで平均点以上を取る方法について解説していきます。
このシリーズは前回から続いており、この記事が3本目です。
1本目

2本目

まだ読んでいない方は、ぜひ前の記事もご覧くださいませ。
(もちろん、この記事から読んでも内容は分かるようにしています)
今回は、
- 推薦を狙っていて学校の成績を上げたい人
- 最低限、進級できるようにしたい人
- 定期テストで平均点が取れずに苦しんでいる人
こういった人に向けて、
定期テストで点数を取るための具体的な戦略
をお伝えしていきます。
最初に宣言しておきますが、
前半はかなり当たり前のことを言います。
残念ながら勉強に抜け道はありません。
王道で勝負をしていくしかないです。
後半はその王道にどうやったら入れるのか、という具体的な手順をお伝えします。
定期テストで点数を取れる「勉強のサイクル」を作る
おそらく、高校の数学の定期テストで平均点を取れていない人の多くは、
程度の差こそあれ、次のようなサイクルに陥っています。
学校の授業を聞いても分からない
↓
分からないから数学の勉強を後回しにする
↓
定期テスト前に焦って学校のワークをやる
↓
ワークを終わらせるのに精一杯で、
内容を理解せずに定期テストを迎える
↓
定期テストで爆死
このサイクルから抜け出せない限り、
定期テストで平均点以上を取るのはなかなか難しいです。
逆に言えば、定期テストの点数をとれるようなサイクルを作る必要があります。
理想のサイクルは次のような形です。
学校の授業を聞いて理解する
↓
学校のワークや参考書を授業の進度に合わせて進める
↓
定期テスト2〜3週間前からテスト勉強を開始する
↓
定期テスト前日までにワークや参考書を3周程度していて、解き方が分かる状態になっている
↓
定期テスト本番で点数が取れる
このサイクルを作ることができれば、
高校数学の定期テストでも平均点以上を取れるようになります。
最初の壁は「授業についていくこと」
ただ、このサイクルを見た多くの人は、
「これは理想論じゃないか?」と感じたはずです。
おそらく高校数学でつまいずいている自覚を持っている人のほとんどは、サイクルの最初にある
「学校の授業についていけるようにすること」
が無理だと感じている人も多いと思います。
- 数学の授業スピードが早い
- 学校の先生の説明がわかりにくくて無理
など、自分だけの問題ではなく、学校の進め方や先生との相性が影響している場合もあります。
ただ、それでも授業の時間はできる限り有効に使っていきたい、というのが本音です
(あまり大きな声では言えませんが、学校の授業を聞かずに参考書を進める、という使い方も含めて)。
理由はシンプルで、学校の授業時間以外にまとまった勉強時間を確保するのは、今の高校生にとって簡単ではないからです。
放課後は学校課題に追われたり、私立文系であれば英語などの受験科目に時間を使ったりと、数学以外にもやるべきことが多くあります。
部活がある人にとっては、学校課題さえ十分にこなせないことも珍しくありません。
そうした状況で、
「授業とは別に、放課後に数学を一からやり直す」
というのは、現実的とは言えません。
だからこそ、授業を理解するか、あるいは授業時間を使って自分で進めるかして、内容をその場で消化する体制をつくることが重要です。
これができれば、数学の勉強は無理なく回り始めます。
授業の時間を使って身につけたい「基本の考え方」
では、授業についていけるようにするためには何が必要なのでしょうか。
まず大事なのは、
数学の各単元における「基本の考え方」をつかむことです。
難しい問題を解ける必要はありません。
定期テストでうまくいっていない人の多くは、
難しい問題に時間をかけすぎた結果、
- 「基本の考え方」が身についていない
- 教科書の例題レベルも解けない
という状態に陥っています。
この状態で、解説をよく理解しないまま、
問題ごとの解き方を一つひとつ覚えていっても、意味はありません。
だからこそ、まずは教科書に載っている「基本の考え方」を押さえることが重要です。
そのうえで、
「要は、これらの問題は全部こういうことをしているのか」
と、解き方を一般化して捉えることを意識しましょう。
高校数学は問題数が非常に多いため、
「この問題はこの解き方」
と個別に覚えていくやり方では、すぐに限界がきます。
少し形式が変わったり、問題がランダムに出されたときに、対応できなくなってしまうからです。
まずは教科書レベルの基本的な問題で構いません。
「基本の考え方」に立ち返って解ける状態を作ることが大切です。
仮に、解き方を暗記することで定期テストを乗り越えられたとしても、
模試になると通用しなくなります。
また、定期テストでも範囲が広くなれば、同じことが起こります。
基本の考え方=教科書に書いてあること
その「基本の考え方」というのは、
- どこに書いてあるのか
- どう読み解いたらわかるのか
と感じる人も多いと思います。
結論から言えば、「基本の考え方」とは教科書に書かれている内容そのものです。
教科書の内容を理解し、それを他の問題でも使えるようにする。
これができれば、定期テストも受験数学も対応できるようになります。
実際、教科書を読んで理解できる人は、授業を受けながら教科書を押さえていくだけで十分です。
その時点で、その単元の土台はできています。
ただ、教科書を読みこなすこと自体のハードルは高いです。
また、教科書には「基本の考え方」が載っていても、それを問題にどう応用するかは、自分で考えていく必要があります。
学校の授業と並行して使っていきたい参考書
そこで、教科書の内容をきちんと理解するために、参考書を活用するのがおすすめです。
参考書選びのポイントはシンプルで、
「問題数が絞られていて、解説が分かりやすいもの」を選ぶことです。
今回紹介する参考書も、この基準で選んでいます。
ただし、最終的に一番大切なのは、
「これなら自分でも続けられそう」と思えるかどうかです。
どんな参考書でも、1回やっただけで定期テストの点数が伸びることはありません。繰り返し演習することが前提になります。
そのため、続けられなさそうな教材を選んでしまうと、
・最後まで終わらない
・繰り返しができない
といった状態になり、結果的に力がつかないまま終わってしまいます。
だからこそ、「無理なく続けられそう」であることも重要なポイントです。
この前提を踏まえて、おすすめの参考書を紹介していきます。
ぜひ書店などで実際に手に取って、自分に合いそうか確かめてみてください。
初めから始める数学シリーズ
■ メリット①:「基本の考え方」の応用の仕方を学べる
この参考書の一番の特徴は、教科書レベルの内容をしっかり理解し、使える形にしてくれる点です。
高校数学で平均点を取れない原因の多くは、「難しい問題が解けない」ことではなく、
- 教科書レベルの理解があいまい
- 公式の使い方が定着していない
といった“基礎のズレ”にあります。
「初めから始める数学シリーズ」は、まさにその部分を丁寧に埋めてくれる参考書です。
■ メリット②:授業を受けているような感覚で理解できる
解説はかなり“授業口調”に近く、
- なぜそう考えるのか
- どこに注目すればいいのか
が順を追って説明されています。
そのため、教科書だけではピンとこなかった内容も、流れの中で理解できるようになるのが強みです。
「授業はなんとなく聞いているけど、いまいち腑に落ちない」
というタイプの高校生には特に相性がいいです。
■ デメリット:クセのある参考書なので好みは分かれる
一方で、解説が会話調で書かれているため、好みは分かれるかもしれません。
教科書のようにコンパクトにまとまった説明のほうが頭に入りやすい人には、少し冗長に感じる可能性があります。
また、数式にコメントが付くレイアウトになっており、どこに注目すべきかが分かりやすい反面、最初は見慣れず読みづらく感じる可能性もあります。
白チャート
■ メリット①:丁寧な解説でつまずきにくい
チャート式の中でも、白チャートは最も解説が丁寧なシリーズです。
学校の問題集や他のチャートシリーズでは省略されがちな、いわゆる「解答の行間」がしっかり書かれています。
- なぜその解法になるのか
- どの公式を使うのか
といった部分が追いやすいため、独学でも進めやすい構成です。
そのため、数学に苦手意識がある人でも取り組みやすく、
「まずは基礎を固めたい」という段階に適しています。
定期テストで平均点以上を安定して取るためにも、非常に相性のよい1冊です。
■ メリット②:「基本の考え方」を使う練習ができる問題構成
白チャートには、
- 基本的な例題
- それに対応した練習問題
が体系的にまとまっており、理解した内容を「使える力」に変えるトレーニングができます。
問題のレベルも、教科書の例題から、教科書の章末問題レベルまでも載っていて、基本の考え方を段階的に応用していくのにちょうどよい難易度です。
■ デメリット:導入は自分で読み取る必要がある
一方で、白チャートは問題演習が中心の参考書であるため、
導入部分やコラムは自分で読み取る必要があります。
そのため、
- そもそも内容がよく分かっていない
- 予習として初めて学ぶ
といった場合には、少しハードルを感じることもあります。
数学基本大全シリーズ
■ メリット①:動画で導入を理解できる
この参考書の大きな特徴は、動画で解説を聞ける点です。
特に内容の導入部分を文章だけでは理解しづらい人でも、
- どこに注目すればいいのか
- どういう流れで考えるのか
といった部分を、映像から直感的に理解することができます。
「教科書や参考書を読んでも頭に入ってこない」
というタイプの人にとっては、非常に相性の良い教材です。
■ メリット②:レベルが分かれていて使いやすい
この参考書は「ベーシック」と「コア」に分かれており、
自分のレベルに応じて使い分けることができます。
ベーシック編は教科書の例題レベルまでをカバーしており、
「数学がかなり苦手で、どこから手をつければいいか分からない」
という人でも入りやすい構成です。
そこからさらに教科書の応用例題〜章末問題レベルに進みたい場合は、
コア編もやることで段階的にレベルアップすることができます。
■ デメリット:問題演習は別で必要になる
一方で、この参考書は「理解」に重点を置いた構成になっているため、
問題数はそれほど多くありません。
そのため、
- 解き方は分かったけど、解けるようにならない
という状態を防ぐためにも、
別途、問題演習用の参考書(白チャートなど)を併用する必要があります。
学校のワークはメインにすべきではない理由
ここまで3冊のおすすめ参考書を紹介してきました。
その中でよくいただくのが、
「学校のワークで代用してもいいですか?」
という質問です。
結論から言うと、学校のワークをメイン教材にするのはあまりおすすめできません。
もちろん、
- テスト前の確認用
- いろいろな問題に触れるため
といった使い方であれば問題ありません。
ただし、メインの教材として使うにはいくつか注意点があります。
■ 理由①:解説が少なく、理解が浅くなりやすい
学校のワークは、解説が最低限しか載っていないことが多いです。
そのため、分からない問題が出てきたときに、
「まあいいか」
と流してしまいがちになります。
この状態が続くと、解き方だけをなんとなく覚える勉強になってしまいます。
その結果、少し形式が変わったり、問題がランダムに出されたときに、
「どう解けばいいんだっけ?」
と手が止まってしまう原因になります。
■ 理由②:応用問題に時間を取られやすい
また、学校のワークには応用問題が含まれていることも多く、
そこに時間を取られてしまいがちです。
もちろん応用問題も大切ですが、
定期テストで平均点以上を目指す段階では、優先順位が違います。
まずは、教科書レベルの問題を確実に解けるようにすること。
こちらを優先した方が、結果として点数につながりやすくなります。
それでも学校のワークをやらなければいけない場合
とはいえ、学校のワークが提出課題になっている場合もあります。
その場合は、
参考書で基本問題を解けるようにしてから、確認用として学校のワークを使う
という順番にしましょう。
また、B問題や応用問題が難しいと感じる場合は、
思い切ってスルーしても構いません。
(あまり大きな声では言えませんが、提出用に答えを書き写すくらいなら問題ないと思っています)
すべての問題を完璧に解く必要はありません。
それよりも、
教科書レベルの問題を確実に解ける状態を作ること
こちらの方が、定期テストの点数に確実につながります。
まとめ
高校数学で定期テストの点数を上げるために必要なのは、特別なテクニックではありません。
大切なのは、
- 学校の授業も含めて良いサイクルを作る
ことです。
そのためには、
- 難しいことはやらずに「基本の考え方」=教科書レベルに絞って理解する
- 参考書で「基本の考え方」を使えるようにする
- 学校のワークは確認用として使い、メインでは使わない
といったことが重要になります。
逆に言えば、
この流れが崩れてしまうと、
どれだけ時間をかけても点数にはつながりません。
まずは無理なく続けられる参考書を1冊選び、悪いサイクルから抜け出すことを意識してみましょう。それができれば、定期テストで平均点以上を取ることは決して難しくありません。


