【高1高2 必見】数学が苦手でも地方国公立・GMARCHに届く勉強法

これまで本シリーズでは、高校数学でつまずいてしまう原因や、成績を立て直すための考え方についてお伝えしてきました。
そして第4弾となる今回は、「大学受験の数学へどうつなげていくか」というテーマでお話していきます。
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【2本目】

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この記事は、
- 高校受験で偏差値60前後の高校に進学したものの、数学に苦手意識を感じている高校1〜2年生
- 中高一貫校に通っていて、これから受験に向けて本格的に勉強を始めたいと考えている中学3年生〜高2生
に向けて書いています。
「そろそろ受験勉強を始めないといけないのは分かっているけど、何からやればいいか分からない」
そんな状態の人でも大丈夫です。
ここからの動き方次第で、地方国公立やGMARCHといった大学は十分に狙える位置に持っていくことができます。
そのために必要な、“正しい勉強の進め方”を具体的に解説していきます。
高3夏までに“演習に入れる状態”を作る
■ GMARCH・地方国公立を狙うなら夏から演習が前提
GMARCHや地方国公立大学を狙うのであれば、まず大前提として「高3の夏休みから入試問題を意識した演習に入れる状態」を作ることが大切です。
高3の夏休みから入試レベルの演習に入ることができれば、苦手分野の対策も含めて、十分な時間を確保することができます。
そのため、「夏から演習に入る」というのは、現実的に合格を狙うための一つの基準だと考えてください。
■ 理系は高3の5月〜7月までに全範囲を終える
夏から演習に入るには、理系であれば数ⅠA・ⅡB・ⅢCを、高3の5月〜7月までの間に数学の全範囲を一通り終えておきたいです。
なお、文系であれば、数ⅠA・ⅡBまでを高2の12月までに終えておきましょう。
ただし、ここでいう「終わらせる」というのは、問題集を単に一周したという意味ではありません。
問題を一度解いたことがある、見たことがあるという状態では、実際の入試問題には対応できません。
あくまで次の演習に進める状態まで仕上げることが必要になります。
■ 「全範囲終了」とは問題を説明できてスラスラ解ける状態
では、その「仕上がった状態」とは何かというと、教科書レベルの内容を自分で説明できて、解答をスラスラと再現できる状態のことです。
教科書レベルの問題が「なんとなく分かる」という段階では、この先の入試レベルの問題演習に入ったときに、まったく解けずに止まってしまいます。
少なくとも教科書レベルの問題は、「見た瞬間に方針が立ち、最後まで迷わず解ける」というレベルまで持っていかないことには、知識を応用することはできません。
■ 白チャートが解ければ基礎は完成
この到達度を測る一つの基準として有効なのが、白チャートです。
白チャートは教科書の例題レベル〜章末問題レベルの問題が載っている参考書になります。
この白チャートの例題をランダムに出されて、解法の方針が自然に立ち、途中で止まることなくスラスラと解き切れる状態であれば、教科書レベルの基礎はしっかり定着していると考えて大丈夫です。
このレベルまで仕上げることができれば、いわゆる「基礎力」がついた状態になります。
そして、この状態を高3の5月〜7月までに作ることができれば、夏休みからは一段階上の演習問題に集中して取り組むことができるようになります。
「予習→復習のリズム」を作れるかで受験数学の成否が決まる
■ 目標達成には「予習」が前提になる
高3の夏までに教科書レベルを仕上げるためには、学校の進度に合わせるだけでは間に合いません。
つまり、どこかで「先取り」をしていく必要があります。
そのため、大学受験を見据えて数学を勉強する上で、「予習」を取り入れていくことが前提になります。
ただし、中高一貫校で進度が速く、高3の夏前までに全範囲が終わる環境にいる人は、無理に予習をする必要はありません。
その場合は、学校の進度に合わせながら復習と演習の質を高めていくことが重要になります。
一方で、多くの県立高校や、一部の中高一貫校では、学校の進度だけでは高3夏までに全範囲を終えることは難しいのが現実です。
その場合は、自分で予習を取り入れて進度を前に進めていくことが不可欠になります。
■ 予習と復習の回し方は2つのパターンがある
予習が必要だとしても、その進め方は一つではありません。
自分の生活スタイルに合わせて、大きく2つのパターンから選ぶことができます。
長期休みで予習→学校で復習するパターン
普段、部活動や学校の課題で忙しく、まとまった時間が取りづらい人には、このパターンが向いています。
夏休みや冬休み、春休みといった長期休みの期間に、まとまった時間を使って予習を進めていきます。
そして学校が始まったら、その内容を授業で復習しながら定着させていきます。
この方法のメリットは、予習に必要な時間を一気に確保できる点にあります。
日常の中で無理に予習時間を作ろうとするよりも、負担を抑えながら効率よく先取りを進めることができます。
「普段は忙しいけれど、長期休みならしっかり勉強できる」というタイプの人には、このやり方が合っています。
日常で予習→授業を復習として使うパターン
一方で、日々の中でコツコツと勉強時間を確保できる人には、このパターンが向いています。
普段の勉強の中で予習を進めておき、学校の授業を復習として活用していきます。
この方法のメリットは、授業そのものが復習の機会になることです。
さらに、定期テスト前の勉強も復習として機能するため、自然と繰り返し学習のサイクルを作ることができます。
そして長期休みには、それまでに進めた内容をまとめて復習することで、知識の抜けを埋めていきます。
1回でまとめて理解しようとするよりも、期間を分けて複数回触れる方が、知識は定着しやすくなります。
その意味でも、このやり方は安定して学力を伸ばしやすい方法です。
■自分のリズムを早めに確立することが大切
このように、予習と復習の回し方には主に2つの選択肢があります。
どちらが正解というわけではなく、自分の生活の中で無理なく続けられる形を選ぶことが大切です。
予習というのは、定期テスト前のテスト勉強のように短期間で一気にやるものではなく、日常の中で継続して取り組んでいくものです。
そのため、自分の部活動や生活リズムを踏まえたうえで、「どの時間帯なら勉強に取り組めるか」「どちらの方が頭に入りやすいか」を考える必要があります。
その上で、予習中心で進めるのか、復習中心で回していくのか、自分なりのスタイルをできるだけ早い段階で見つけていきましょう。
このスタイルが固まってくると、勉強のリズムも安定し、高校3年生になったときに一気に差を広げることができます。
数学の予習・復習はこう進める|具体的なやり方
■ まずは動画で全体像をつかむ
予習を始めるときに、いきなり問題集に取り組むのはあまりおすすめできません。
まずは、YouTubeなどの動画を使って、その単元の全体像をつかむところから始めましょう。
今は高校数学の各単元について、わかりやすく解説している動画が多くあります。
「高校数学 単元名」などで検索し、自分にとって理解しやすいと感じる解説を見つけてみてください。
動画を使うことで、「この単元では何を学ぶのか」「どういう考え方が出てくるのか」といった全体像をつかむことができます。
こうした下地がある状態で問題に入ると、いきなり取り組むよりも理解しやすくなります。
また、この段階で完璧に理解しようとする必要はありません。
あくまで「流れをつかむ」ことを目的にして、細かい部分は後で補う意識で進めていきましょう。
■ 参考書で教科書レベルの問題を解く
動画で全体像をつかんだあとは、参考書を使って実際に問題を解いていきます。
動画を見ただけでは「わかった気になる」ことが多く、実際に自分で解ける状態にはなっていないことがほとんどです。
そのため、教科書レベルの問題をやさしく解説してくれている参考書を使って、手を動かしながら理解を深めていきましょう。
具体的には、「初めから始める数学」や「入門問題精講」などがおすすめです。
これらの参考書は、教科書の例題レベルから丁寧に解説されているため、初めて学ぶ単元でも進めやすいです。
ここでも重要なのは、最初から完璧を目指さないことです。
一度で理解しきろうとするのではなく、「ある程度理解できたら次に進む」という意識で進めていきましょう。
後から復習する前提で進めることで、全体のスピードと理解のバランスが取れるようになります。
■ 復習ではチャートを使って基礎を固める
予習で基本事項を押さえたあとは、復習の中でチャート式の問題集を使って基礎を固めていきます。
チャートには、白→黄→青という順で難易度が上がっていく構成になっています。
基礎固めの段階では、白チャートまたは黄色チャートから始めるのがおススメです。
自分のレベルに合っているものを探すコツは、「問題のうち半分くらいが解けるレベル」を選ぶことです。
全く解けないレベルを選んでしまうと、解説に頼る時間が増えてしまい、学習効率が下がってしまいます。
一方で、ある程度解ける問題に繰り返し取り組むことで、解法の定着が進み、スラスラ解ける状態に近づいていきます。
また、日々の勉強時間に余裕があれば、予習段階でチャートもやっていきたいですが、余裕がない場合は、チャートを復習教材として使って問題ありません。
予習では「動画+参考書」で理解を進め、復習の中でチャートを使って定着させるという役割分担を意識して進めていきましょう。
まとめ
今回は、数学が苦手な高校1・2年生が、大学受験に向けてどのように勉強を進めていくべきかについて解説しました。
大切なのは、ただやみくもに問題を解くことではなく、「どのタイミングで何をやるか」を意識して勉強を進めることです。
まず目指すべきは、高3の夏までに教科書レベルを仕上げ、演習に入れる状態を作ることです。
そのためには、自分に合った予習と復習のスタイルを早い段階で見つけることが重要になります。
そして、具体的には
動画で全体像をつかみ、参考書で理解を深め、チャートで定着させるという流れで進めていきましょう。





